REGZAタイムシフト用HDD AVHD-ZRC7 の内蔵HDDを交換してみた
はじめに
東芝のテレビREGZA Z8シリーズ等でタイムシフト機能(直近数日間の全番組を録画し続ける機能)を利用するための外付けハードディスク装置の、内蔵HDDを換装する話です。
アイオーデータ AVHD-ZRC7 は、3TB(3.5inch)+3TB(3.5inch)+1TB(2.5inch) の合計7TB が載ったもので、REGZA 47Z8 とUSBで接続します。基本的には単なるUSBハードディスクのガワが3つセットになったようなものです。これで、REGZA 47Z8では、6チャネル分のタイムシフトが可能です。最後の1TBはいわゆる通常の録画領域です。
2年9ヶ月ぐらいほぼ連続利用して、ついにへたってきたので交換を試みました。もうちょっと持ってほしかった気持ちはあります(汗。
今回の換装の結果としては、3TB+3TBを4TB+4TBに交換したので、容量アップで実質 AVHD-ZRC9 相当になりました。なお、4TB以上のHDDへの交換は、可能かどうかはわかりません。特にそのあたりに壁があるとも聞かないのでいけそうな気もしますが、推測にすぎません。
現象と原因推定
タイムシフトの過去番組をしばらく(10分程度)再生していると、再生が止まったようになったり、妙に早口で早送りするようになったり、画像と音声が一致していなかったりという現象が発生しました。途中から復帰することもあります。また、1チャンネルの約1日分が過去番組表から消えたりもしました。
この時点では、テレビが悪いのか、HDDが悪いのか、あるいはHDDのガワが悪いのかは特定しづらいところでしたが、REGZAのタイムシフト機能ではハードディスク1個が3チャンネル分を担当しており、ちょうど調子が悪いのも特定の3つのチャネルに偏っていました。このことからHDDが悪いに違いない、ということで交換に踏み切りました。
なお、交換でうまくいかなかったら、USB3.0向けHDDケースを買ってそちらに装着する方法もあるので、無駄になることはないだろう、というバックアッププランは考えていました。
注意事項
- HDDを入れ替えると、タイムシフトの過去動画はすべて消え去ります。引き継ぐなどが可能かどうかは不明です。残したいものは録画用のHDD等にムーブ・コピーしておきましょう。
- 分解・交換は保証外の行為で、自己責任です。うまく動かなくてもメーカーのサポートは受けられないでしょう。
- 作業としては比較的簡単な部類ではありますが、前提としてPC自作程度の経験はあったほうが良いように思います。
- 交換用HDDとして、WD Blue (WD40EZRZ)を選択しました。動作はしているものの、良い選択かどうかは不明です。
- 何にしても自己責任です!
HDDの仕様
AVHD-ZRC7に入っていたHDD
WesternDigital社のWD30EURX (回転数可変) でした。 AV-GPというラインの、動画に最適化されたモデルで、低発熱、低騒音とのことです。アイオー・データは同業他者とくらべて比較的信頼しているのですが、ここでも最適なHDDの選択を行っているといって良いでしょう。 なお、通常録画用の1TBのほうは調べていません。特別問題ないのでそのまま利用することにしました。
交換した新HDD
WD Blue 4TB (WD40EZRZ 5400rpm)と交換しました。最近は4TBで1万円以下でお手頃ですし、低騒音、低発熱を謳ってもいます。なお、回転数7200rpmのHDDもありますが、発熱が多く常時稼働のタイムシフトには向いていないので選ばないようにしたほうが良さそうです。電力もよりAVHD-ZRCのガワの想定した電力を超えてしまう可能性もあります。
交換手順
REGZA側でHDD取り外しの手続きを行う。
USBケーブルがささったまま、REGZAの設定メニューの外部接続設定から以下のことを行います。
USBケーブル、電源を外す
通常録画用HDDカセットを取り外す 前カバーを外す邪魔になるので、HDDカセットを取り外しておきます。後でもとに戻します。
上カバーを外す 裏側にある外側カバーのネジx4をプラスドライバーで外します。 カバー自体を後ろ方向やや上ぎみに外しますが、このとき正面側に3つのフック状の形状があり、ここがひっかかっているので注意してください。多少フック部分を押し下げ気味にして後ろ上方向に引っ張るとカバーが外れます。
正面カバーを外す。 横にあるネジx2をプラスドライバーで外します。前方向に引っ張ると特段苦労なく外れます、が、正面のLEDと配線がつながっているので切らないように注意しましょう。今回はコネクターがつながったまま作業可能です。
上側HDDを外す サイドの2つ、上部の1つのネジでHDDが固定されていますのでこれをプラスドライバーで外します。 コネクターの外し方に注意しましょう。画像中の青線のところで分離しますので、場合によっては多少マイナスドライバーなどでくさびのようにしつつHDDを前方方向に引っ張るとHDDが外れます。
入ってたHDD (WD30EURX)
下側HDDを外す 上側の3つのネジでHDDが固定されているのでこれをプラスドライバーで外します。 コネクターの外し方に関しては上側HDDと同様です。
HDDの刺さっていた基盤アップ
下側新HDDを装着
正面からまっすぐ押していけばコネクターは自然にはまると思います。外した上側の3つのネジ を締めます。
新HDD
上側新HDDを装着
こちらも正面から押していけばコネクターは自然にはまると思います。上側1つ、サイド2つのネジを締めます。
正面カバーを装着
側面の2つのネジを締めます。
上部カバーを装着
後部の4つのネジを締めます。
HDDパックを挿し直す
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A,B,C端子を間違えないように、ケーブル側、端子側をよく確認して接続しましょう。
タイムシフトの初期化
REGZAの設定メニューより、外部装置設定 → タイムシフトマシン設定 からHDDを初期化(A,B両方)しましょう。そうしないとタイムシフトをONにしても動き出しません。その後、タイムシフトをONに設定します。 (このあたりは新規購入時と同じです)
これでタイムシフトが再開します。
交換後数日経過しましたが、ひとまず快調に動作しているようです。